岩手ピアノ教室【ハルモニア】高橋麻利子
2014年8月発表 「ソルフェージュ能力を高める幼児期のピアノ指導法の研究」
専修大学北上福祉教育専門学校研究紀要
自分で読譜できる力をつける
ピアノを習う初歩の段階でソルフェージュ力(リズムや音を正しく感じ、楽譜を正確に読む力)を身につけないと、曲が難しくなるにつれ、読譜が面倒、弾きたくない・・となります。ピアノを楽しく弾く、には読譜力が不可欠です。個人レッスンにすることで、正しい音、正確なリズムが育ちます。
長年「音大受験の教室」として培ったスキル、高校合唱指導でコンクール全国&海外公演のスキルを、子どものソルフェージュ教育に生かします。
長くピアノを続けるかどうかは、幼児期の「最初のソルフェージュ教育」が影響します。また、ソルフェージュ能力の高さは、学力と比例していることが多いです。当教室は、ソルフェージュ指導を重要、と考えます。
ハルモニアが音大受験に強い のは、ソルフェージュ教育を大切にしているからです。
ソルフェージュ教育研究のきっかけ
昔、高校で教えていたとき、「音楽大学に行きたい」という生徒が毎年何人もいました。
小さいときからピアノをやっていて、コンクールでたくさん入賞。
それなのに 難しいな・・という子は
音楽に進むのは難しい
- ソルフェージュ能力が低い
- ピアノ奏法の基礎がない
この2つです。
逆を言えば、この2つがしっかりしていれば
音楽の道に進む
と言う選択肢もあるのです。
小さいときからずっとやって来て、当然、音楽大学に進む力はある、と信じて疑わなかったのに、「難しい」状態になってしまったのでしょう。私は、「指導者の問題」と悔しかったです。
コンクールの曲ばかりやって、ハノン、エチュード、バッハ、古典を全くやっていない。ショパンのエチュード弾けます、と言うから弾かせると、手はガチガチ。音は汚い。
そして最も問題な点、聴音(音やリズムを聴き取る力)が全く育っていない・・・もう少し時間があれば・・と、何度も思いました。
「ソルフェージュ教育」の大切さを、ピアノ協会の会報などで、訴えて参りました。
音大受験の教室として経験したソルフェージュ教育の大切さについてまとめ、2014年に発表しました。
長年音大受験の教室として
ピアノを続けるうち、ピアノが好きになりピアノコンクールに挑戦し・・「それを生かして将来、音楽に進もう」というのは当然、湧き上がる気持ちだと思うのです。
音楽科ならどこでもいいなら、入れるところはありますよ。
そう考える前に、勉強をしっかりやって選択肢が広がるようにした方がいい、ととアドヴァイスします。
まずは勉強ができなくちゃダメです。岩手ですから!
廻りがどういう人たちか で人生は決まるのですからね。
何を選ぶか、選ぶ能力 がその人の力量。
ソルフェージュが出来ない、ピアノ奏法基礎がない、状態で「音楽」を選ばなくて良い、と私は思います。
学校の勉強を第一に考えられるくらい、ピアノ技術にゆとりがなければいけません。
学校の勉強が出来れば、専門ではなく、国立大学教育学部の音楽を選ぶことも可能です。
(学校の先生で活躍していますよね。)
どうしても音楽専科というのであれば、学力 音楽技術(ピアノ、ソルフェージュ) 経済力 を考えて入れるところを選びます。
ソルフェージュ指導は、本当に大事です。
ハルモニアは長年、音大受験の教室として多くの人材を送り出しました。
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2021年現在と10年前、20年前では世の中が違います。
児童生徒数が減り、学校の音楽の先生の人数も激減しました。就職がどうなのだろう、ということも考慮しなければいけません。
有名音楽大学に入りますと、起きている時間の大半を練習に費やします。それを生かす道があるのかどうか・・
どんなに時代が変わっても、同じことはただひとつ。何をやるのでも、学業が出来なければ、いえ、今この時代、勉強をする時期にやらなかった人は ダメですよってことです。
成功者の中には、学歴のない人がたくさんいます。
私が尊敬し、お付き合いさせて頂いている方々も中卒であったり、高卒です。
共通点は、学校の勉強ではないけれど、「勉強を続けていらっしゃる」ということです。
研究熱心 謙虚 正直者
成功者をリサーチすると、」「学校の勉強は嫌いだったけど」 〇〇は好きで 続けて来た があるのです。
子どもたちの 「続けてきた」ものの中に ピアノ があってくれればいいなぁ、私はそう思って指導しています。
それから、「勉強しろ」「こんな成績じゃ」って口に出して言う人ね、それより低い成績だった人なの、100%。聞き流せばいいの。
指導者が いつも勉強している、その姿を感じ取れば、「勉強しろ」だとか「こんな成績じゃ入るとこねぇぞ」とか子どもにぶつけなくても、私もやらなくちゃなぁ、って子どもは思うものです。
「マリコ先生の所でピアノやると 勉強するようになるよ」
音大受験の教室、と言われて参りましたが、自分としてはその意識はありません。
一生懸命な子が 集まった。
その結果 音楽に行く子が 多かった。
音楽の道ではなくとも 優秀な子が 多かった。
私はなにもできるものがなく(あぁ このトシになっちまった・・)、日々生徒と一緒になって自分を奮闘させているだけです。
今年も 卒業生を 送り出します。
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ソルフェージュ・レッスン感想
2021年8月
岩手県北上市・花巻市 ピアノ教室【ハルモニア】
TEL 08084933718