2021年1月3日(日)北上さくらホール 中ホール
北上花巻ピアノ教室【ハルモニア】第48回ピアノ・レパートリー・テスト 記録です。
ホールでやる意味
ピアノは人の前で弾く経験を積まないと、上手くなりません。
上手くならなくても良い、弾ければ良い・・・今までそう言われたことが何度もあります。家に練習の楽器も必要ない、と。
昔は、親のどちらかがそう仰ってもレッスンをお引き受けしました。いつかはわかってもらえる・・わかってもらうことはなかったです。
家に楽器は必要です。
人の前で弾くことも必要です。
今、保育士を目指す学生たちにピアノを教えていますが、初めて1年後、全員、楽器の必要性、良いピアノで弾く必要性を感じ、学校の練習室に直行します。そして、みんなの前で緊張して弾いて、力が付いた、と喜びを感じています。
-
Q: 楽器は必要ですか?
イノダコーヒーのサバラン こんにちは、岩手ピアノ教室【ハルモニア】高橋麻利子です。 お電話でお問合せの多かった質問です。 家で練習する楽器は必要ですか? はい、必要です。 ...
続きを見る
習う方にとって重要なのは、
人の前で弾く機会があること。
教える側が、より良い指導をするためにも、ステージで弾いてもらうことは、必要です。
私はピアノを聴くと、その人の性格&本質、学力(特に数学)、お家の中の様子、育ち・・・いろんなものが見えます。これは私の特殊能力らしいです。前世は見えません。(笑)
ステージで演奏してもらうと、それまで見えて来なかった色々なものが4~5倍見えるのです。それによって、これから先、どう伸ばしてあげたら良いか、見えて来ます。
「ピアニストになるんじゃないし・・」
ピアニストになるのではないから、この子はどのようにこれから歩んで行ったらよいか、お母さんと一緒に考えて行きます。
小さいころから教えた子が、高校3年生の3月までお稽古に来るのには、それなりの理由があります。
-
親Q: 部活とピアノ両立できますか?
こんにちは。岩手ピアノ教室【ハルモニア】高橋麻利子です。 「部活とピアノ 両立できますか?」・・しています。 このご質問は とても多く けれど 簡単に答えられることでもなく 「りんごとみ ...
続きを見る
昔は、力をつけてもらうために、コンクールを活用していました。コンクール大好き熱心な親が集まって来ました。
結果、どうなったか・・・コンクールに出る子と出ない子の力の差は歴然。子も親も私も・・ギクシャクし疲れ果ててしまったのです。
「先生はコンクール大事なんでしょうけど、うちの子もよろしく。」そんなお手紙が来てガ~~~ン。
※このお母さんとは今もやり取りがあります。こういうご意見ありがたい。お子さんは難関国立大一発合格、高校卒業まで続けました。
そこで生まれたのが「レパートリー・テスト」です。
ポイント
全員が最低でも年4回、人前で弾く機会を設けたことにより、コンクールに出ない子も、力をつけます。
-
論文「読み・書き・ピアノ」「ピアノ・レパートリー・テスト」
「読み・書き・ピアノ」表現力を高めるピアノ指導法の研究~「レパートリー・テスト」活用でより豊かなピアノ表現を~2018年4月発表 専修大学北上福祉教育専門学校研究紀要 2009年 ...
続きを見る
11年続けたレパートリー・レパートリー・テストですが、2020年、コロナ禍により、延期をよぎなくされます。
コロナ禍でのホール発表経緯
高校3年生に、大きいホールで弾かせたかった
ピアノ教室【ハルモニア】は、年4回のピアノ・レパートリー・テストという勉強会をしております。
教室で行ったり、ホールを借りたり・・
2020年は、まず春の勉強会が延期となりました。
岩手はしばらく感染者ゼロでしたが、その状況も崩れ、ホールでの開催は難しい、と思っておりました。
・・・が、閃きました!
年末年始のホールって、誰もいなくね?
秋に借りていた小ホールをキャンセルし、広いホールを申込み。
ホールとは念入りに打ち合わせ。
その結果・・・
象牙鍵盤はアルコール消毒ができる
ピアノの象牙鍵盤は、アルコール消毒ができることがわかりました。
ピンチの時、いつも助けてくれる、さくらホールのS氏。S氏がその日も偶然いらっしゃいました。
同じ苗字のS氏は、調律の件で助けてくださいました。
さくらホールのダブルS氏に感謝、感謝。
今は、象牙をとることはできないから、貴重なフルコン。これを使ってやることに。
恐る恐る申込み書を配布したら喜ばれた
誰も申込みがなかったら、私が一日中弾きましょうかね、と思っていました。
コロナ禍でホール発表だなんて、マリコ先生、なーに考えてんだがわがんね、って言われると思っていました。
・・が、逆。
小学生のお母さま
お母さま方には、ご来場者のお名前、年齢、連絡先を控えておくように連絡。
弘前でクラスターが発生し、高校でも「受験に行く生徒は気を付けるように」というピリピリした空気の中、準備をすすめました。
勉強会、今回のテーマは「アナリーゼ」
レパートリー・テスト(勉強会)は、毎回テーマを決めています。
今回のテーマは、事前に 自分の弾く曲を「アナリーゼ」(分析)する です。
ピアノを弾く人が、どれだけ自分の曲の分析が出来ているでしょうか。
何拍子で何調、形式は?
テーマの変化はどうなっている?
私の師が、東京藝術大の作曲科出身なので、分析は徹底的に指導を受けました。
私が若い時、東京で伴奏させて頂いたヴァイオリニストの方も、徹底した分析を行う方でした。
※大学卒業後、ずっと東京と岩手の行き来をしていました。
レッスンや練習でアナリーゼをすることは、本当に楽しいです。
アナリーゼが出来ていてピアノ演奏をしているかどうか、は演奏を聴けばわかります。
ポイント
アナリーゼがなされている演奏には、品位 が生まれます。
本番前のレッスンに、アナリーゼをやりますと、暗譜が随分ラクになったようです。今後もこれは続けて行きます。
当日の係は高校生
今、高校生は幼くなりましたね。
昔の高校生と比べてはいけませんけれどね、演奏会の資金面からプログラム、運営まで任せられた時代とは違います。
岩手県では初めて、高校生の海外演奏をしたのですけれど、あれは生徒が優秀だからできたこと。感謝しています。
今の高校生に少しでも、いろんな経験をさせたくて、ホール発表の係をしてもらいました。
昔なかった係の重要なものに「避難誘導」。これは東日本大震災以降、必須のものになりました。これも高校生にやってもらいました。無事終わってほんとに良かった。もし地震があったなら、ガラス張りのホールのガラスが落ちて来たら、と色々考えていましたもの。ありがとね。
今年新たに出て来たのは、アルコールの設置。これもすべて任せたら、ちゃんとちょうど良い所に置いていました。
なんでも子どもたちを信じて、やらせてみる、ですね。
先生のコメント
「レパートリー・ノート」というのを、生徒全員が使っていて、小さいときからのレパートリー曲を全部記録。先生のコメントも書いてあります。
今回は、感染症予防のため、そのノートを使いませんでした。
先生が一人ひとりにコメントを話しました。
マリコ先生、youtubeの再生は「標準」速度ではなく、1,25~1,5倍速。(時間がもったいねー)本を読むのも、モバイルで本を買うようになってから、もっと早くなってしまいました。それで・・本気で喋り出すと、凄い早口らしいの。その早口について来てくだった皆さん、ありがと。
会場の中に何人か、涙ぐまれてしまって・・良かったよね、やって。私も感動しました。
レパートリーテストを終えて~ブログ(dolce diary)より
※旧ブログ dolce diary から転載です。
2021年新年3日、だ~れもいないホールでピアノ教室の勉強会をしました。
第48回 ピアノ・レパートリー・テスト
象牙鍵盤フルコンサート 使用
年の初めから準備してくださった、北上さくらホールの皆さんありがとう。
真っ青な青空ありがとう!
(私の行事はいつも晴れ☀ 雨が降っても移動のときは、ピタリと 止みます。フフフ・・)
いつも支えてくださる保護者の皆さん、卒業生の皆さん、ほんとにありがとう。
生徒のみんな、あなたたちは幸せな子です。
光と闇は共存できません。
あなたたちが光となりますよう、私はいつでもあなたたち一人ひとりを見守っているから。
※右手を突き出しているのは、パッチンしてるんじゃなくて(パッチン?なに?)ブルートゥースで自撮りしました。
2021年1月7日 記
現在、体験レッスン、月イチから受講可能なワンレッスンを承っております。詳細はコチラ
岩手県北上市・花巻市ピアノ教室【ハルモニア】★講師紹介
TEL 08084933718
-
論文「読み・書き・ピアノ」「ピアノ・レパートリー・テスト」
「読み・書き・ピアノ」表現力を高めるピアノ指導法の研究~「レパートリー・テスト」活用でより豊かなピアノ表現を~2018年4月発表 専修大学北上福祉教育専門学校研究紀要 2009年 ...
続きを見る