ピアノレッスンで、大人の初心者生徒さんが頑張っています。
私も新しいことをトライしよう、とドイツ式伸びる編み目を。
習い初め
ベルンドケストラー氏がすすめている「ドイツ式伸びる編み目」
昔から知っていたら、どんなに編み物世界が広がっただろう、と思いました。
ピアノも同じですね。
大人の生徒さんに
「短期間でこんなに弾けるようになると思わなかった、楽しい!」
と仰って頂いて、いえいえ、いつ練習なさっているか伺ったら、それはもう感服するばかりで。次々と楽しみを自分で作ってらっしゃいます。
「楽しい」、は生きる領域が広がること。
編み物の初め、作り目をどうするか
ピアノの習い初め、どう学ぶか・・・
私が常に勉強する立場にいて、アイディアを生み出さないと、と思っています。
一人一人 アプローチの仕方を変える
初めて習う小さなお子さんと、幼稚園の先生を目指す学生と、ドキドキしながら入門(笑)の大人の生徒さんとでは、目指す到達点が違います。
また、その一人一人によっても違います。
当然、テキストも違います。
一人一人にどうアプローチして行くか、それが楽しみ。
お若い先生から「自分が教わったようにしか教えられません。楽譜も同じのを使っています。」「生徒が弾いてくれなくて、弾かないままレッスンが終わることがあります。どうしたらいいですか?」と相談がありました。
うんうん、先生が真面目なんだね。自分が教わったレッスン、を1回リセットしてみる、そこから変わると思います。
テキストを自由に選べるのが、個人教室の良さなのですから。
テキストの目的を明確にする
なぜこのテキストを使うのか、このテキストにはどういう目的があるのか、お話しながらすすめて行きます。
私は東京で勉強するまで、テキストの目的や作曲者、曲の背景については指導を受けなかったです。
実は、それらが最も重要なことで、練習を楽しい、と思えるのはそれを知識として基盤があるから、と思います。
「圧」に耐えられる子を育てる
水圧、ってあるでしょう。潜水艦がどれだけの水圧に耐えられるか・・
人生も「圧」に強い人の方が生きやすいのです。
このHPの検索で一番多いのが「人前で弾くと緊張します」「手が震えます」というもの。わかります!
どんな人が聴いているか、で緊張する
うちの教室では、「レパートリー・テスト」というのを3か月にいっぺんやっています。季節ごと、ですね。
これがね、とても緊張するらしいです。
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あまりに緊張するので、親が「たった〇人の前で弾くんだから、緊張すんな」と励ましたらしいのです。結果、なんの効果もなし(笑) 何人聞いているか数(かず)ではなくて、緊張するのは、
誰が聴いているか、が問題。
まず、私。暗譜で止まらずに複数曲、が条件。練習量がどのくらいか、も見透かされています。
そして教室内の先輩たち。ピアノを習っていて、レパートリーにすべき曲、というのがあります。先輩たちは皆、勉強して来た曲です。
教室の後輩たちも侮れない。小さい子も、じーっと聞いています。
この雰囲気がある教室と、ない教室、があります。どちらが良いか、はお母さんが選ぶこと。
先生はもちろん、お友達をリスペクトする、そういう気風があったら、当然、真剣に聴きますよね。この曲、私もやったけどどう演奏するのだろう、と。悪意ゼロ、純粋に聴こう、と思う聴き手の前の演奏は、緊張します。それが「圧」。
良い「圧」を感じて育った人と、だらだら過ごして来た人、支配性の「圧」で苦しめられた人。人間はこの3種に分かれると思います。
「たった〇人の前だから緊張すんな」ではなく
「あなたの演奏を真剣に聴いてくれる人の前で弾くんだから、後悔しないよう練習しようね」とアドヴァイスはいかがでしょう。
数、ではなくて周りの人をリスペクトしていく育ち方をすると、将来、怖いものはありません。そういう人には、必ず助けてくれる人がいますもの。
卒業式の伴奏も無事終わりました。あまり緊張せず弾けたと言っていました。レパートリー・テストの方が緊張すると(笑)途中から楽しくなった、とも言っていました!
間奏や後奏は、体育館の中の全員が一人の演奏に聞き入っているような気がして感動しました。ピアノって素晴らしい楽器だなぁ、と改めて思いました。
摩利子先生のご指導ありがとうございました。このような演奏ができる技術と気持ちを育ててくださったのは、先生の日々のご指導です。本当にありがとうございました。
♪高校3年生(花巻市)⇒東京都内大学進学♪ レパートリー・テストで自分が納得できる演奏ができたときは、本当に嬉しかったし、自信になりました。
大学入試のとき、プレゼンテーション面接がありましたが、レパートリー・テストよりは緊張しませんでした。
レパートリー・テストはとても緊張するものでしたが、本番で間違えないまで練習をし、練習の成果を発揮する、という経験をしておいて、本当に良かったと思っています。良い環境を作ってくださり、ありがとうございました。
ポピュラーだと緊張しない生徒たち
昔語りですよ、嫌われますね(笑)
昔、今でいうストリートピアノみたいなのを、ホールのエントランスでやりました。
テレビ朝日ニュースステーションの音楽のピアニストが来まして、うちの生徒たち、とピアノの先生方。
うちの生徒たちは、ディズニーを6手連弾メドレー。
演奏なさる先生が凄く緊張していて「お手柔らかに」と仰いました。うちのお母さんたちの「圧」と思いました。「聞く体制」違いましたもの、まわりの観客と。
そのピアノはどんな音が出るんだろう、と弾く人によって大差が出ました。
お母さんたちが当たり前、と思っていたことが当たり前ではなくて「摩利子先生の言っていたことがこれか・・」とわかった、って。
ゲラゲラ笑いながらステージに向かう高校生。お箸が転げてもおかしいお年頃ですからね、ベートーヴェンじゃなくてディズニーだから、そしてロビーぎっしりの観客が嬉しくて仕方なかったらしいです。
その子たち、東北大、早稲田、中央、上智、医学部、と進学し、優秀でした。良い「圧」で育った子たちは、強いな、と思っています。
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そうそう、ある男子学生がおしゃれなジャケット着て聴きに来ました。やんちゃな子。「摩利子先生に恥かかせらんねぇ、と思ってちゃんとして来た」って。それも日頃の私の「圧」(笑)
ここから羽ばたくように育てる
子どもを育てる、犬を育てる、花を育てる・・
育てる、ということにラクなことはなく、苦労を重ねた先に、やっと心が穏やかになるものを見出す、その繰り返しだと思います。
大変だから感動があります。
育てる=責任を負う。
音楽教育を通して、ここから先へ大きく羽ばたくように、と願っています。
それは高校生だけではなく、学生であったり、大人の方であっても長く音楽を愛し、人生が豊かになるよう、そのほんのひとかけらでもお手伝いが出来たらなぁ、と思います。
♪高校3年生(花巻市)⇒東京都内大学進学♪
大人になる前に、摩利子先生に習えて良かったです。
mail: harmonia.musik@gmail.com
TEL 08084933718