
秋から冬へ
昨日は、小学3年生の生徒に、足の使い方を指導しました。
ピアノは指で弾くもの。
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
もちろん、鍵盤に触れるのは指です。
けれども、美しい音を出すためには、指だけでなく、腕、肩、背中、そして足に至るまで、身体全体の使い方を考えなければなりません。
どこに力が入り、どこから力を抜くのか。
身体をどのように支え、どのように動かせば、無理なく自然に音を響かせることができるのか。
それを一つひとつ探っていくのが、ピアノの勉強です。
音楽大学でも、大学の先生方から身体の使い方について細かな指導を受けます。
「脱力」は、ピアノを学ぶ人にとって永遠のテーマです。
ただ力を抜けばよい、というものでもありません。
必要なところには適切な力を使い、不要な緊張を取り除く。そのバランスを身につけるには、長い時間と丁寧な訓練が必要です。
無理な弾き方を続ければ、腕や肩を痛める原因にもなります。
難しい曲を次々に弾くことが、上達とは限りません。
一曲の中にある音色、響き、身体の動きを丁寧に見つめ直すこと。
昨日、小学3年生の生徒と取り組んだ足の使い方も、その大切な勉強の一つでした。
ピアノは、音を並べられたら完成、という楽器ではありません。
だからこそ、何年学んでも、新しい発見があるのです。
2026年10月26日記