ご相談に対応して、お元気になられるのは喜びです。
消化した分、いくつか掲載します。
「自分に自信がありません」
相談で一番多いのが「自分に自信がありません」。
なくて良いの、と答えます。
みんな、ないの(笑)
ありそうにして自信たっぷりだけど、足元ガクブルだな、っていう自己愛の強い人。口が上手いから「あの人って凄いわー」なんて皆さん仰るけど、本当に芯のしっかりした方は承認欲求がないから、表に出て来ません。出る必要ないの。
優秀な人ほどカリスマ性ない、っていうのはそれです。
私の恩師たちやお世話になっているプロピアニストたちは謙虚で、日常では、カリスマ性がありません。自信がある、とかないとか、そもそも考えていないです。そういうことを考えられないくらい練習した、ということ。
自信がない、ということを思いつかないほど、なにかとことん突き詰めてやって行く、やった経験がある、というのは、人を強くするように感じています。
意地悪する人は、弱い人。人の時間を大切にしない人も、弱い人。
「人前で弾くと緊張してうまく行きません」
はい、それも当たり前。その時の自分にとっては、もうこれ以上できません、というくらい練習します。
昨今、「練習しなくていいですよー」と仰るピアノの先生がいらっしゃいます。嘘、だわな。
あまり練習していない人が、止まらずに弾くことありますよね。それは「止まらなかった」というだけのこと。私の耳には、その人がどういう人か、どういう生活を送っているか、ピアノの音を聞けばわかるので「痛い」演奏です。恥ずかしげもなく、という。そういう人はピアノだけではなく生き方すべてが「恥ずかしげもなく」送ってらっしゃる。羨ましいとは思いません。美、とは主張するものではないから。
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ピアノ道☆「緊張して上手く弾けませんでした」を考える
6月は、ジューンベリーがたくさん採れました。レッスン室前にある木です。 「緊張」の話の続きをしますね。 「緊張して上手く弾けませんでした」 と口に出して言う子、気づいてみたら、うちのお弟子さんでそう言 ...
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「専門性は必要ありません」
偽物でもいいや、と思って生きるのと、本物を目指して生きるのでは、人生に大きな開きが出ます。
指導者が「専門性は必要ありません」などと言うのは、その指導者自身が、専門家とアマチュアの違いを体験していないです。違いのわからない人が、自分には力があるように見せるために、ニンジンをぶら下げる指導をします。馬は、ニンジンがないということ聞かないです。いつか、暴走します。専門性を追う指導者は、こっちのコースが歩きやすい?こっちを走ってみる?と馬をよく観察します。馬はニンジンがなくともついて行きます。食事として食べたニンジンは、その馬の栄養となります。
私は子どものときから、音楽につけ、学校の勉強につけ、一流の指導者の違いを体感していました。それを面と向かって言うのは失礼なことなのだ、というのも小学生で学びました。時間は有限ですからね。身の回りに置くのは、なんの職業であっても専門性に優れた方でないと、生活が廃れます。
専門性は必要です。
学生からのコメント
「改めて基礎から見直すことが出来ました。
先生の細かい指導で、初めは面倒だな、と思うこともありました。ですが、何に対しても丁寧に細かく進めて行くことで、自分に少しだけ自信が付いたり、出来なかったことができるようになったりしました。」
ポイント
美は細部に宿ります。
丁寧に練習する、ゆっくり練習して、自分で気がつく。ひとつずつ重ねることで美しいものが出来上がります。ピアノを学ぶ、というのはそういう体験を習慣化していくことだと思います。
ありがとうございました。
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