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ピアノの悩み Q: 緊張すると手が震えます

ピアノの悩みで多いのが「緊張すると手が震えます」って。

わかります。ほんと、これはわかります。

 

 

ピアノを弾くとき、手が震える理由

練習不足

はい、これは当然です。「練習が足りない」と自覚できている場合、手が震えます

 

私は長いこと、高校の講師をしておりました。そこから、現在、専修大北上で幼稚園の先生を目指す学生たちに教えるようになったのですが、最大の衝撃は・・

幼稚園の先生を目指す学生は、緊張せず楽しそうにピアノを人前で弾く!

です。これ、ショック過ぎて・・

ピアノを初めて1年、2年の人が、なんでこんな楽しそうに緊張もせず、手も震えず、大勢の人の前で演奏できるんだ?

今までなんだったんだ、みたいな・・ちょっとその様子を。

 

 

ソロの弾き歌い、ミュージカルの挿入ピアノや伴奏、緊張しないで、あんまり練習しないで(本人たちは「人生で一番勉強した」と言っております、ハイ。)、大ホールでやってのける。

これはね、楽しさが上回って、怖さを知らないから。怖さを知らずに卒業して、明るい幼稚園の先生になるんだなぁ、いいなぁ。

それでいいのか、って言うと、何を求めるか、で違って来ます

 

私は小さいころから、たくさんのレコードを聴いて育ちました。子供心に、いつかこういう曲が弾きたいなぁ、と思い、難しい楽譜をパラパラめくったり、その作曲家についての本を読んだりしていました。その時には、1,2年ピアノやったって何も弾けない、ちょこっと練習したって何もならない、と気づいていました。

ポイント

ピアノを弾くとき手が震えるのは、怖さがわかってきた「成長」と捉える

そして、自分で精一杯の練習をして

ポイント

やれるだけのことはやった。悔いはない。

状態にすること。それしかないです。

 

 

指導者や親が支配性が強い場合

親や指導者が熱心で、その熱心の方向性が「支配」に向いている場合、従属する生徒、子供は常に強い緊張を強いられます。

「失敗したら怒られる」、「失敗するとガッカリされる」

失敗したら励ますのが親。そう言うと「大したコンクールじゃないから緊張することない」「客が少ないから緊張することない」と励まします。違う、違う!

ポイント

「励ます」とは、どんな状態でも、あなたに変わりはない、と認めてあげること。

これは難しい問題で、「支配性の強い」指導者や親は、その方自身がそういう経験をしてきて、「認められた」という実感がないのです。

指導者や親が、まだお若い場合、いくらでも変わることは出来ますから、一緒にその人の「存在」を見出して行こうと思っています。

 

ピアノ以外のストレスがある

親や先生の気づいていないところ、たとえばお友だちとの関係で何か強いストレスがある、といった場合も、手の震え、という形で表れることがあります。

「ピアノの先生なのに余計なこと」と何度言われたでしょう。

けれど、強いストレスがあって、ステージで上手く演奏ができないと、親は「この子は才能がない、お金かけたって仕方ない。もう止めなさい。」となるわけ、ここ岩手では。文化にゆとりのない地域ですから。

そうじゃないの、この子は苦しんでいるんだ、なんでわかってあげないんだ・・と何度も思う場面に遭遇して来ました。

普段の練習も、つっかかってばっかりですよ、こういう子。「ピアノの才能」とかいう問題じゃない、心の問題なんです。

 

ポイント

ピアノ演奏で、その子の心理状態がわかる

私はわかります。だから助けてあげたい。

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私がピアノで、音楽で心の平安を生み出すように、その術を、ご縁のあった人たちに伝えたい。

と思っているのです。

 

中学校の校長先生、大学の他教科の先生に「マリコ先生ってズボシ言い当てる」と言われたことがあります。

演奏してもらうとね、わかるんです。それをね、気づいてそのまま、じゃなくて、軽くなるようにしてあげたい、と思っています。

手の震え、それは何かの現れです。ちっとも悪いことじゃないし、困ることじゃないです。大丈夫(^▽^)/

 

 

良い演奏をするには、良い緊張が必要!

緊張しないで弾けばいい、ではないのです。

「良い緊張」というのは、演奏を魅力的にします。

私は、ステージで演奏するとき、客席から引っ張られる感じがします。その力が強ければ強いほど、良い状態になっています。それから、天と繋がっている感じ。怪しげな宗教じゃないですよ(笑)。客席、自分、天と繋がってひとこまひとこま、スローモーションで動いている感覚になります。

そういうとき、運動神経で覚えた演奏は真っ白になります。頭でしっかり覚えた演奏は、楽譜も一音一音浮かんでくるのです。ソルフェージュは大事です!

これが演奏の醍醐味でしょう。

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緊張感のない演奏、は中身のない演奏。

楽しいだけの演奏はね、その場限り。

生徒たちの体験した「良い緊張」

今年も・・

♪花巻市高校1年♪「演奏をしているうちに、身体もほぐれて行って、楽しく弾くことができました。今までの発表ではなかった感覚だったな、と思いました。今までの発表では、固まって演奏していたのが、今回は緊張しなくて、回りに誰もいないような感じがして、自分の音がよく聴こえてきました。」

 

 

「緊張」「考える」

♪奥州市中学2年♪「自分で考えて弾けるようになりました。前より緊張することがなく、人前で弾いても、あまりあがらなくなりました。」

 

 

修行のようにピアノやってどうする?という問題

ここまで読んでいただくと、ピアノって修行みたいじゃん、そんなメンドクセーこと嫌だ、ってなりますよね。

 

2021年、岩手にいて、コロナで会えなくなった一流の音楽家たちを思って、何が違うか考えています。

音楽に限らず、「一流」は見えているものが多い、です。

見えているものが多い、と幸せを見出すものがそれだけ多い、ということ。

 

ポイント

本物を目指して生きようとすることと、そうではないのは、人生に大きな開きが出て来ます

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

もう、あなたは緊張で震えることはありませんよ(^▽^)/

 

<追記>この記事 ↓ も併せてどうぞ。続編です。

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岩手県北上市・花巻市 ピアノ教室【ハルモニア】

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まりこ先生

岩手県ピアノ教室【ハルモニア】髙橋摩利子です。音楽を通して、子どもたち、お母さんも元気にしたい!食べること、犬、花、写真、絵画鑑賞、編み物が好き。頭の中は常に「次なに食べよ♪」。

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